WEBサイトをオープンしました

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初めまして。横浜を拠点にフリーランスのWEBクリエイターをしています。 このたび、ついにWEBサイトをオープンしたので、簡単な自己紹介とノマドワーク情報について書きたいと思います。

01仕事をやめて旅人へ、
そしてノマドワーカーへ

突然ですが、2009年に入社後、7年務めた会社を退職し、2016年4月から世界一周に行ってきました。

入社以来、WEBデザイナーとして様々な案件にかかわり、WEBデザインはもちろん、コーディング、CMSオーサリングまで幅広い業務を担当してきました。そのため、バッグエンド以外のいわゆる「WEBサイト制作」はひととおり一人でまかなえると自負しています。

さて、そんなWEBデザイナーのキャリアをストップし、1年間の予定で旅立った世界一周ですが、旅とはなかなかままならないもので、途中で資金が枯渇しました。ピンチかも、と認識したのは2016年12月のことでした。場所はアフリカ。エジプトから南アフリカまで陸路縦断を目指している途中のタンザニアで、不本意ながら一度旅を中断することにしました。

どうしようか。世界一周の途中で一時帰国している旅人はたくさんいます。私もその一人になろうか。だけどそれだと厳密には「世界一周」になりません。

それ自体に意味はないことは重々承知していますが、「スタート地点から太平洋と大西洋を一回ずつ横断して元の地点に戻ってくる」という世界一周をどうせならやり遂げたいと思いました。せっかく人生に何度もない長期旅に出ているのですからね。

でも、現実問題、行きたい場所をすべて回るだけのお金は足りない…。

そんな私を助けたのが日本にいる間に築き上げたWEBデザイナーとしての実績でした。幸いにしてこの仕事は、インターネットさえあればどこでもできます。出発前は考えもしなかったことですが、「バックパッカー」の肩書きにプラスして、「ノマドワーカー」になってしまおう!!と思ったのです。

02仕事をしながら
滞在した国

資金が足りなくなったから、という少しまぬけな理由でノマドワーカーに転身した私ですが、だからと言って旅中、いつでもどこでも仕事をしていたわけではありません。私の場合、「仕事をする期間」と「旅する期間」を切り分けて過ごしていました。どんな国で仕事をしていたか、ざっくり紹介しましょう。

あ、ちなみに仕事は日本からもらっている日本の仕事です。仕事までグローバルデビューを果たしたらかっこよかったのですが、そこまではできませんでした…。

アルバニア

ノマドワーカーデビューはアルバニアでした。最初の国の選出はとても重要でした。なにせ資金難になったばかりで一番気持ちに不安がある時期でしたから。大事なのは、「滞在費が安い」こと。タンザニア滞在中にいくつかの候補から目的地を決め、たどり着いたのがアルバニアでした。

12月、タンザニアは暑くエアコンなしでは仕事にはならないだろうと思われました。滞在費もさほど安くはなく、ネット環境もいまいち、そして治安に不安がある…。タンザニアで初仕事をする、という選択肢はありませんでした。
候補に挙がったのはエジプトハンガリーアルバニア
そのうちエジプトとハンガリーはすでに滞在実績がありました。

まずエジプトは(私調べ、旅行者目線で)世界トップレベルに物価が安く、好きな国の一つ。私を旅好きにした張本人でもある思い入れの強い国です。加えて12月、エジプトの季節は冬。普段ほど熱くなく、ヨーロッパのように凍えることもなさそうです。懸念はインターネットの速度でした。

ハンガリーは、エジプトと違って滞在日数の少ない国でした。ただヨーロッパの中では物価が安く、エジプトに比べて清潔感とインターネット環境が充実しているところが魅力的でした。

この2つの国に共通するのが「日本人宿の存在」です。旅をストップしてしばらく仕事に集中する…。要するに寂しいのでただのホステルではなく日本人旅人が多く集まり、長期滞在仲間がいる宿で仕事をしたかったのです。

結局、エジプトはインターネット速度の不安から、ハンガリーはシェンゲン協定加盟国であるため滞在日数に余裕がないことがネックになり、選びませんでした。

アルバニア、シュコドラのロザファ城からの景色

というわけで最後に選んだアルバニアですが、期間限定でこれらの要望をすべてクリアしていたのです。ノマドワーカーへの転身を決心したとき、旅友達に滞在先のおすすめを相談していると、とある旅人が今まさにアルバニアのシュコドラという町に長期滞在しており、その宿にこれからさらに2人の旅人がやってくる予定であることを知らされました。そのころアルバニアに日本人宿はなかったのですが、ヨーロッパの寒い冬を耐え忍び年を越すために集まった日本人長期滞在者による即席日本人宿(もどき)が誕生しました。

アルバニアには結局3か月滞在しました。過ごしてみて驚いたのはその圧倒的な物価の安さ。オフシーズンで宿代が冬季料金になっていたこともあり、1か月の生活費は3万円~4万円ほどで事足ります。さらに田舎でもヨーロッパ。清潔感はあるしおいしいケーキ屋もあります。長期滞在仲間とほぼ4人で生活していたこともあり、初仕事は孤独を味わわず順調にこなすことができました。

ウクライナ

アルバニアはビザなし滞在が最大3か月。ビザランすればほぼずっと滞在可能ですが良いタイミングなので移動することにしました。仕事はほぼほぼ納品を終え、残っているものも修正対応を残すのみとなっていました。依頼が来たらそちらを優先して宿泊日数を伸ばすことを前提に、じわじわと東ヨーロッパの北上を開始しました。

最後に滞在したウクライナは旅中一番物価の安い国でした。私は主にリヴィヴとキエフに長期滞在し、ノマド生活をしていました。日本人宿目当てで滞在したアルバニアでは街歩きよりも毎日のルーティン重視でろくに観光をしなかったのに比べ、ウクライナではいくつかの観光名所を回ったりと楽しく過ごしました。このころは一日仕事に時間を取られる、ということもなく、残作業をしながら現地の生活を楽しむ、というスタイルで過ごしていました。

ノマドワーカーにお勧めしたいのは、なんといってもこの国のコストパフォーマンスの高さです。宿代は500円を超えたら少し贅沢で、普段は400円台で過ごしていました。黒海に面するウクライナは海産物も市場によく出回っていて、ヨーロッパの田舎、という印象のアルバニアと違って食のバリエーションで贅沢をさせてもらいました。

というわけでカフェに行ったりレストランに行ったりとちょこちょこ贅沢をしながらも滞在費は1か月あたり3万円ちょっとと格安で、日本の仕事をもらっていると非常に効率よく貯金ができました。写真はキエフにあるコワーキングスペース。利用料金が宿代よりも高いので不思議な気持ちになりますね。

イギリス

物価の高いイギリスになぜ、というところですが、旅人のお小遣い稼ぎといえば有名なのがイギリス治験です。治験を受けるリスクを取ろうかどうしようか迷いながらやってきましたが思ったより時間が長くとられそうだったのでやめました。滞在費が高くついて非常につらかったのですが、観光8、仕事2くらいの割合で過ごしていました。ロンドンの宿で仕事をしていた時に、同じくWEBデザイナーをしていてイギリスに仕事を探しに来ている、というハンガリー人に出会ったのがハイライト。同業の人に会うとうれしくなります。というわけでこの国での治験以外でのノマド滞在は資金に余裕のある人にしかお勧めしません。

モロッコ

モロッコにはイギリスの後に飛んでいきました。ここでは最終修正と納品を残すのみ、という状態だったのですが、初めて海外ノマドの洗礼を受けたのもこの国です。

物価はイギリスよりはずっと安く、ウクライナやアルバニアに比べると高い、というモロッコ。大変だったのはインターネット環境です。普段は気にならないのですが、最終納品物であるPSDファイルの送付となると話は別です。ファイルストレージサービスにアップロードするのに途中でエラーが出てしまい、結局納品作業のために2日徹夜する羽目になりました。敗因は最後までWiFiに頼ってしまったこと。教訓として、ネットの速くくない国ではおとなしく現地SIMに切り替えることを学びました。

ちなみに、モロッコですべての仕事を終え、その後西アフリカを旅したのですが、WiFi環境がぐっと少なくなる西アフリカでは格安SIMが重宝しました。

パラグアイ

第2次ノマド生活は南米のパラグアイで。第1次ノマド生活でせっかく稼いだ旅資金は、予定になかった東ヨーロッパ、イギリス、西アフリカを旅したことにより結局少なくなり、追加資金を調達することに決めました。

南米での滞在先はパラグアイかボリビアかの2択でした。理由は当時2017年の12月で、年明けにパタゴニア地方を旅してから北上する予定でいたために、あまり遠くには行けないこと、そのあたりだと圧倒的にこの2か国の物価が安いことでした。

パラグアイにはアスンシオンとシウダー・デル・エステに有名な日本人宿がいくつかあり、私もその2か所を拠点に仕事をしていました。滞在費はウクライナ、アルバニアと同程度でこちらもかなり安上がり。特にアスンシオンは長期宿泊者の割引があり宿代がかなり安く、キッチンが充実していたので自炊がはかどりました。海外で一か所に長期滞在するにあたり、日々の食生活は意外と重要です。ストレス要因になりうるからです。実は私も旅先で自炊を始めたのはアルバニアからで、それまでは旅仲間とシェアする以外はいつも外食でした。旅先の料理も楽しみの一つですからね。ただし一か所にずっと滞在すると、バリエーションの少なさに飽きてきます。そんな時に頼りになるのが日本食。やはり日本人にとっては日本食が一番飽きないようです。アスンシオンの宿、「らぱちょ」はその点がかなり優秀で、というのも包丁が手入れされており切りやすく、自炊が大変楽だったのです。また、アジア食材店が近くにあるのも魅力の一つですね。ちなみに宿の1階は日本食レストランでした。

ただし難点は暑すぎること。いつかエアコンが導入されることを願います。

メキシコ

最後にメキシコ。実際には仕事ではなく、縁あって知り合った方のブログを作ったりしていました。メキシコ自体をとても気に入ってゆっくり滞在していたので、暇なので作り始めたのが本当のところです。

滞在費はモロッコと同じくらい。ただし食のバリエーションがより豊富です。メキシコ、グアテマラは日本人宿激戦区で長期滞在向けの宿が多く、したがってキッチンも充実しています。この2か国はノマドするには不自由なさそうですね。

03海外で
ノマドワークをするなら
気をつけたい
仕事道具

ノマドワークをした国々の情報、少しはお役に立ちましたか?働き方改革のこの時代、これからどんどんノマド生活をする人も増えそうですよね。そんなノマド仲間のために、私が苦労した海外ノマドの落とし穴についてだけ、最後に語らせてください。

スタバでMacBookを持ち歩く人をみて思う事

突然ですが私はあまのじゃくな人間なので、日本にいたときは上記の人々について少しひねた見方をしていました。しかしながら海外ノマド生活を通して彼らに対しての見方が一つ変わりました。

それは…

アップル製品羨ましい、です。

パソコン沈黙の危機

そもそも私は大学時代からWindowsユーザーで、長らく務めた会社もPCはWindowsなのでした。だからいくら世間でMacが流行っていてデザイナーすなわちMacユーザーである、というような見方をされようともWindowsの機能に満足しているしメーカーの幅広さからやっぱりWindowsユーザーであり続けたいというこだわりまで出てきてしまっているのです。

そんな頑固Windowsユーザーである私がぎゃふんといわされる事件が発生したのがパラグアイでした。

私愛用のSurfacePro2のアダプターがあるとき急に断線していたのです。

焦りました。なぜなら私は知っていたからです。ヨドバシもビッグカメラもヤマダ電機もここにはないことを。日本の家電量販店はすごい。なんでも揃っている。こんな品ぞろえは世界のどこでも見たことがありません。ちょこちょこ家電量販店を探したり、電気街を探したりしてみましたがはっきり言って日本とはレベルが違うのです。2018年1月当時、日本でなら簡単に見つかったでしょう、すでに古くなっていたSurfacePro2対応のアダプターが。量販店になくてもネットショッピングで翌日にはゲットできていたことでしょう。しかしパラグアイではそうはいきません。

なんならどの国でもそうはいきません。Amazonがある国でしかどうにもなりません。私は最悪の事態を覚悟しました。Surfaceがただの重しになる事態を。

幸いにもアスンシオンの中心地で電気修理店の集まるビルに行き、応急処置的に断線を直してもらい事なきを得ましたが、その数か月後、メキシコのカンクンにて私のアダプタは完全にその寿命を終えました。それ以降の役2か月間、あいつはただの重しでした。最終目的地アメリカのニューヨークで念のためアダプタを探してみたりもしたのですがニューヨークでもやっぱり無理でした。そのころは仕事もしていなかったしブログはスマホから投稿できるので開き直って諦めました。しかし仕事中だったらどうだったでしょうか。

断線したから納品できませんでは話になりません。最悪別のパソコンを仕入れることになったでしょう。そう。MacBookをね。

つまりApple製品の真の良さは
そのブランド力だった

実は、壊れたのがApple製品なら、おそらく無問題でした。というのも、世界中どこに行っても、Microsoft純正製品はなくともApple製品ならあるからです。これってすごいですね。シェアがすごいんです。だから例えパラグアイでApple製品をどうにかできなくても、隣のアルゼンチンに行けばどうにかなるはずだし、安心感が違います。

スタバでどや顔でMacBookを広げる人々について。彼らは単にミーハーなのでしょうか、かっこつけたいだけなのでしょうか、MacBookのスペックを持て余していないのでしょうか。そんなことはこの際忘れましょう。

彼らはリスクヘッジをしている。ノマドワークに一番適している仕事道具は令和元年現在、おそらくMacなんとかです。

たぶんこの先も
Windowsを使う

さてさて、そんな教訓を得た私ですが今もやっぱりWindowsユーザーです。Surfaceは帰国後pro2からpro6にしました。現役です。

アダプタ問題についてはひやりとしましたがこの先はUSB Type-Cとかがますます幅を利かせてくれればいいと思いつつ、日本にいる間はぼんやり過ごしています。

出だしの自己紹介で海外ノマドお役立ち情報を書くつもりが最後は不思議なこだわりと主張が垣間見えてしまいましたが、この先もこんな感じで、ノマド生活や技術情報について更新していきたいと思います。

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  1. 仕事をやめて旅人へ、そしてノマドワーカーへ
  2. 仕事をしながら滞在した国
  3. 海外でノマドワークをするなら気をつけたい仕事道具